瀬戸内海の風に揺れる一枚の白いドレスの物語


1920年代、ガンジーはインド独立運動のなか
「自分達が纏う衣服のための糸を自らの手で紡ごう」
と運動を起こした。
その運動は、大きなうねりとなり
独立のシンボルとなったのが「カディ」だった。

「カディ」は「自由の象徴」として
今日まで受け継がれている。
糸を紡ぐことからはじまり
糸巻き・糸引き職人など数々の手仕事を経て
最終的に機織職人の手織りで完成する。

時間と手仕事で大切に織られた自由の布で
YAECAと御茶屋跡のカディは出来上がっている。

目の前に広がる瀬戸内の海から
今日も、御茶屋跡には自由な風が流れている。

物語の続きを。

YAECA × 御茶屋跡
オリジナルカディコットン

カディの起源はインダス文明にまで遡るといわれ、数千年にわたってインド各地でつくられてきました。しかし、産業革命による紡績・織布の機械化、英国からの綿布の輸入によって生産量が激減。「インド独立の父」として知られる政治指導者マハトマ・ガンジーは、手紡ぎ・手織りこそインドの再生に不可欠なものだとし、国産カディを普及させ、たくさんの雇用を生み出しました。手仕事の文化を残し、独立運動の象徴となったカディは、「自由の布」と呼ばれています。また、ガンジーは「Khadi is not just a cloth. It is thought. (カディはただの布ではない。思想である)」ということばも残している。

完全なる手作業で作られるカディは、独自の美しさを持つ。手紡ぎ糸は機械紡ぎの糸のように均一ではなく、でこぼことした独特の風合いを持っている。生地を織る際には、とても手間のかかる糸ではあるが職人たちの数々の手仕事により完成する。御茶屋跡では、YAECAのカディより少し厚いカディで特別にドレスを作ってもらっている。多くの歴史の中で受け継がれてきた思いと国内でもたくさんの温かな手をかりてできあがった瀬戸内の風に揺れる一枚の白いカディの物語は、御茶屋跡の象徴となった。


haruka nakamura
Mute:PIANO SOLO
recording at 御茶屋跡

1.風の歌(Mute:PIANO SOLO)
2.物語の続きを

haruka nakamuraの二度目の御茶屋跡での滞在制作。2019年の滞在制作で書き上げた「風の歌」のMute:PIANO SOLO verと「瀬戸内海の風に揺れる一枚の白いドレスの物語」の続きを描いた「物語の続きを」。御茶屋跡のカディをご購入頂いた方にだけ、お届けできる音をご用意致しました。風に揺れる一枚の白いドレスの物語の続きを、一人ひとりに届けていきたいと思います。